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July 27, 2008

セルフのガソリンスタンドを使ってはいけない

昨今の燃料価格の上がり方が尋常でない。みんな少しでも安いところを探して給油しようとしている。生活防衛だ。

だがしかし、少しばかり安いからと、客が自分で給油するセルフスタンドを利用するというのは、よおく考えたほうがいい。なぜか。

従来のスタンドよりセルフスタンドの単価が安い理由を考えてみるといい。スタンドに常駐する店員が少なく、給油時の世話をやいてくれないので、その分の人件費がかからないからだ。すなわち、決して商品を安く買えているわけではないということ。お金のことについて、造詣の深い方なら、これでハハンと理解していただけるかもしれないが、もう少し噛み砕いてみよう。

従来型とセルフ型の価格差は、先ほど書いたように人件費の差だ。自分が運転席に座っているだけでガソリンを入れ、窓を拭いてくれたりといったサービスをうけるよりも、その分支払額が安いほうが助かると、みんな思うのだろう。なるほど確かに、そのときの支払額は(ほんの少し)押さえられるのは間違いない。

だがここで、もう少し深く考えてみることが大事だ。スタンドマンの人件費が安くなっているということはどういうことか。その分の雇用がなくなっているということ。それでいて、スタンド経営者の利潤は守られている。名目単価が安くなった分、客が増え、店としては繁盛すると、守られるどころかこれまでよりも儲けられるということにもなる。で、少しでも安いガソリンをと血眼になってセルフスタンドに飛び込むのはどんな客層なのか。それは、スタンド経営者よりも、スタンドマンのほうに近い人たちではないのだろうか。

聡明な方は、もうお分かりだろう。階層としてスタンドマンに近い人たちは、自分たちからスキあれば搾取しようとするような経営者階層への利潤は保証しながら、共に助け合わなければならないはずの、近い階層の人たちの雇用を侵害するといえるのだ。経営者階層に流れたお金は、その下の階層へは流れていかないものだ。

郊外の大型ショッピングセンターやフランチャイズチェーン店と、商店街などを構成する個人商店の関係についても、同じことがいえる。大規模商店というのは、統轄する本部があって、それは東京にあったり外国だったり遠くにあるのだ。その本部へ儲け(の一部)が吸い上げられていく。地元に落ちるお金は、その分少ないことになる。

大事なのは、ごく近いところでぐるぐるお金を回すということ。お金は世間をめぐってこそ、その使命を果たすことができる。

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